ロボットコンテストで学んだこと

ロボットコンテストで学んだこと

令和7年2月1日(土)東京都立六郷工科高等学校で中学生創造アイディアロボットコンテスト全国大会がありました。豊明中は愛知県で唯一の基礎部門出場、朝からウォーミングアップを重ね、サポートメンバー合わせ11人とも万全の状態で臨みました。

激戦の中、予選リーグを通過し、そして決勝リーグに進みました。

9ヶ月の全てを出し切ろう、みんなの思いをマシンに乗せて挑んだ決勝リーグ、結果はベスト16でした。

あと1つボールが乗れば、あと1勝できれば、2勝できれば…悔しさは募るばかりでした。

しかし、試合後に頑張った選手にサポートメンバーが寄り添い、操縦した生徒に声をかけたり、自分の仕事をそれでも続けたりする姿に、豊中の生徒のあたたかさを感じました。

チームで取り組んできた、それを実感した瞬間でした。

試合後も来年を見据え、決勝までしっかり見て学ぶことができました。

全ての競技終了後、いよいよ表彰式です。

表彰式では、競技の順位表彰だけでなく審査による表彰もいくつか分あります。

審査による表彰とは、創造アイディアロボットコンテストの価値基準を大会要項から抜粋すると「…試合の勝ち負けよりも工夫・創造が重視されます。従って、全国大会に於いては、審査員がロボットのアイディアや操縦技能・生徒たちの取り組みなどを総合的に審査し、最高栄誉であるロボコン大賞を決定しています。」とあります。

ずっと一つの目標としていたものとして、コンテストの入賞がありました。

競技順からの表彰が続き、コンテストの賞が発表されていきます。

「……審査員特別賞 愛知県、豊明市立豊明中学校」

アナウンスがあった瞬間、サポートメンバーからは喜びの声が、会場から拍手が湧きました。

壇上に登る、操縦者として今まで戦ってきてくれた生徒の背中をサポートメンバーは皆しっかり見つめていました。

競技としての順位はベスト16ですが、結果として大会運営担当様から優秀賞を、さらには審査員様から審査員特別賞までいただくことができました。

これらは大変栄誉ある賞のうちの一つで、ロボットの機構や機能、効率、工夫や創造、加工精度や操縦技能、そしてチームワーク等を審査していただいた結果であります。

ずっと一つの目標としていた賞をいただくことができ、メンバー一同心から感謝と喜びをあらわすとともに、一層の技術力の向上を決意しました。

帰路の途中、操縦者をずっと支えてきた三年生の生徒に「(賞発表のとき)学校名が呼ばれた瞬間どう思った?」と聞いてみると「豊明中の名前が呼ばれ、ずっとプレッシャーの中で、苦しい中で操縦してくれた子が報われて本当によかったなと思った。みんなも本当に協力してくれてたんだな、ありがたい」と話してくれました。

普段の部活や各大会を通して、基礎的技能だけでなく仲の良さや相手を思いやる気持ちまで育ったのなら、指導者冥利に尽きます。

この大会のスローガンは「得点至上主義に走らず、発想や機構、製作技術・努力を評価しあおう!」です。県大会でも、東海・北陸大会でも、全国大会でもそれらを達成できたのではないかなと思います。今まで見てきた、戦ってきたどのチームのマシンやチームワークも勉強になり、今大会も他のチームに話しかけたり、自分たちはポスターセッションや実物のマシンを展示し、他校の生徒や大人と交流したりしました。また、他のチームの素晴らしい技術を間近に見られたり、隣の会場で行われている技術・家庭科作品展を試合の合間に見に行ったりと、ロボコンを通して勝つこととはまた別の大切なことをいくつも学ぶことができました。部員もとても良い刺激を受けましたと言っていました。この学びの姿勢が今までの力になっており、来年の、これからの成長につながっていくのだなと感じました。

操縦した生徒は全ての力を出し切り、限界を超えて果敢に挑みました。本当にお疲れ様!

サポートメンバーも全力で動き、頭と手をフルに活用してチームを支えられました。ありがとう。

三年生の2人は、最後の最後まで部を引っ張ってくれました。感謝です。

みなさんのこれからの成長が楽しみです。

お忙しい中、このような成長を得られる大会を運営してくださった皆様方、ありがとうございました。

市長様はじめ教育長様、教育委員会の皆様、たくさんの激励やご支援をしていただき生徒はいきいきと活動でき、全力を出し切ることができました。ありがとうございました。

いつもお力添えをいただいている保護者のみなさま、日々あたたかいお声掛けをしてくださっている先生方や生徒のみなさん、ベストなコンディションで大会に臨むことができました。ありがとうございました。

そしてここまでの間に交流してくださった他校の生徒や先生方、その他関わってくださった方々、本当にありがとうございました。

それぞれの思いを胸に、明日からも頑張ります。

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