5月29日【月】校長の徒然なる独り言(鍵本光昭)
今日は、朝から雨模様。月曜日の雨は、憂鬱さを感じるため、子どものモチベーションが、気になるところです。
朝会では、先週の金曜日にプール清掃をしてくれた5,6年生の紹介をして、労をねぎらいました。毎年思うことですが、子どもたちは、こういう場面で本当によくはたらきます。見ていて頼もしく感じます。
朝会では、もう一つ話をしました。東京のある小学校で起こった事件です。「4月に同級生に殴られて、意識不明となっていた小学生が亡くなったというニュースを聞きました。本人は、気の毒であるのは勿論、親御さんの悲しみを考えると胸が痛みます。でも、私が一番思ったことは、殴った子の気持ちと行く末です。きっと「ついかっとして・・・」とか「軽い気持ちで・・・」などの気持ちでは、なかったのではないでしょうか。もっとも回復を願っていたのは、殴ってしまった子ではなかったか。(勿論、死因が明確に伝えられた訳ではありませんが)」
実は、先週の朝会で「命=時間」という話をしました。私の58年間の人生を1年を5㎝幅の紙で表し、それを58枚並べて見せました。58年間の長さに比べて、子どもたちの7~12年の短いこと。さらに日本人の平均寿命を80歳とすると、それと比べた今までの自分の命の長さが短いこと。そしてこれから、今までの何倍もの命の長さがあることなどを話し、命のもつ重みを感じてもらいました。その後に、このニュースが流れたので、2週続きで話しました。
「私達は、だれでもかっとすることがあるし、軽い気持ちで手を出してしまうこともあります。でも、それが今回のように相手の命を奪ってしまうような場合も、残念だけどあることを知っておいてください。そして、かっとして、殴ったり、けったりと暴力を使うことは絶対やってはいけません。やられた方も、やった方も不幸になってしまいます。」と話しました。そして、「腹が立ってかっとしたとき、それをおさめる方法を身に付けてほしい。人やものを傷つけずに、おさめる方法を身に付けることは、これからの人生に必ず役に立ちます。」とも話しました。少し難しかったかも知れませんが・・・。
「ちなみに私(鍵本)は、週に3回くらい10㎞走ることで気持ちを発散させています。」とも話しました。実際は、他に絵を描いたり、ギター弾いたりしています。
多くの子どもが生活している学校ですから、トラブルもあるし、それを自分たちで解決することも大切な学びだと思います。でも何事も過ぎたるは及ばざるがごとし。子ども同士、互いに大切にするための方法を私達大人が教えてあげることは、本当に大切だなと感じました。